コンビニの隣にコンビニ

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ゲーム理論のお話。

 

初めに

 

なんでファミマの横にローソンがあるの。

もうちょっと離れたところに建てればいいのに。

そっちのがお客さんも来るでしょ。

コンビニの建てる計画者は何やってるんだか。

あほやん。

 

 

 

と、思ったことがある。

でも、実際はそうでもないらしい。

 

むしろ、最適解である。

どうすれば多くのお客さんに来てもらえるか。

それを突き詰めた結果が「コンビニの隣にコンビニ」であった。

あほは僕だった。

 

 

ゲーム理論

 

経営学の中に、「ゲーム理論」という分野がある。

ジョン・フォン・ノイマン氏によって生み出され、第2次大戦中『ゲームの理論と経済行動』として発表された。

 

「囚人のジレンマ」というゲームを知っている方は多いのではなかろうか。

各プレイヤーが合理的な行動をとった結果、全体としての利益が非効率的になってしまう、というものだ。

 

幅広い分野で応用されているこのゲーム理論であるが、今日は「立地ゲーム」なるものを紹介したい。

 

 

立地ゲーム

 

「2人のビール売り、バドとワイザーが浜辺で商売している。彼女たちは同じ価格でビールを売るように命令されてはいるが、浜辺のどの場所に店を立てるかは自分で決められる。彼女たちの顧客である日光浴者たちはお互いに近づくことを好まないので、浜辺に沿って均等に散らばっている。また日光浴者たちは歩くことも嫌いなので、自分に最も近い店からビールを1缶だけ買う。浜辺のどの場所に店を立てれば、ビール売りは売り上げを伸ばせるだろうか。」

引用元:『経営戦略のゲーム理論』ジョン・マクミラン著、伊藤秀史・林田修 訳

 

 

それでは、バドの立場になったつもりで考えてみよう。

 

——————–※———–W——–

注:

米印はビーチの真ん中。

またWは、バドが予想する、ワイザーの店を立てる位置

 

お客さんはビーチに均等に散らばっており、近くの店から購入するという条件のもと、バドはどこに店を立てればいいだろうか。

 

 

——————–※———B-W——–

 

上図のように、バドはワイザーのすぐ左に店を立てればよい。

そうすればバドは、バドより左側のお客さん全員にビールを売ることができる。

 

さて、ワイザーはどうだろうか。

2人は全く同じ状況のため、当然ながらバドのすぐ左に店を立てようと考えるだろう。

 

よって、両者の最適な立地場所は下図のようになる。

 

—————–B-※-W——————

 

こうすれば、バドはビーチの左側のお客さん、ワイザーはビーチの右側のお客さん全てにビールを売ることができる。

 

2人の最適解は、ビーチのど真ん中に隣り合わせで店を立てることである。

 

ちなみに、上図のように各プレイヤーが自分以外のプレイヤーに対して最善を尽くしている状況を「ナッシュ均衡」と呼ぶ。

 

 

コンビニの隣にコンビニ

 

コンビニも同じだ。

あるコンビニは、その地域で最もお客さんが来るだろうという予想のもと建てられている。

よって、ライバル店の最適な行動は、そのコンビニのすぐ横にコンビニを建てることである。

 

また、同フランチャイズのコンビニにも同じことがいえる。

ファミマのすぐ横にファミマを建てるのも不思議なことではないのだ。

 

このようにある特定の地域に狙いを定め、その地域に集中して出店することを「ドミナント戦略」と呼ぶ。(上で説明したゲーム理論とはまた違ったメリット、デメリットが存在するが、気になる人はググってください。)

 

 

最後に

 

コンビニが密集している理由をゲーム理論によって説明することができた。

このように、現実の多くの出来事を解釈することができ、非常に面白い分野だと思う。

 

余談だが、上のゲームはコンビニの様に比較的同じ商品を販売する店舗でのみ説明可能である。

スーパーマーケットであれば同じようにはならない。

 

ポイントは、「価格を各自で変えることが可能かどうか」である。

こっちも暇があったらまた書きたい

 

 

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