宗教勧誘された話―宗教について考える―

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宗教ってなんだろう。

 

はじめに

 

3年ほど前、宗教勧誘された。

それは私にとって初めての体験であり、”自分では理解することのできない、得体のしれないものへの恐怖”を感じたことを覚えている。

 

今日のテーマは宗教。

初めに私の体験について、その後に宗教について思うことを書いていきたい。

 

なお、本記事での宗教はいわゆる「新興宗教」を指す。

今回のお話は、新興宗教の中でも「カルト」と呼ばれているものである。

 

 

過去談

 

3年前、池袋にある某大型古本チェーン店でワンピースを立ち読みしていた時のことだ。

 

「すいません、漫画好きなんですか?」

突然見知らぬ男性に話しかけられた。

 

※後で知ったのだが、池袋の古本屋チェーンや秋葉原の家電量販店などは宗教の勧誘スポットらしい。1人で暇そうにしていると声をかけられることが多い。怪しい「声かけ」は無視しよう。

 

「あの、私も昔漫画好きで、最近また読み始めたんですけど、最近の漫画って何が面白いのかよくわからなくて。なんかおすすめの漫画ってありますか。教えてください。」

彼は背が高かったので、以下「ノッポ」と呼ぼう。

 

「最近読んだ漫画で面白かったのは”ヒメノア~ル”ですかね。」

ノッポ

「”ヒメノア~ル”ですか、初めて聞きました。どんな内容なんですか?」

突然話しかけられたことに多少戸惑うも、人を疑うことを知らなかった私は、彼の「おすすめ漫画を教えてほしい」という言葉を信じてしまった。

 

会話をしばらく交した後、彼が切り出してきた。

 

ノッポ

「いろいろ教えてくださってありがとうございました。良ければ今度夕飯でもご一緒しませんか、また漫画の話したいので。ライン教えてください。」

少し身構えるも、「おもしろいひとだなー」と思ってラインを交換してしまった。

この時の私は就活を控えてることもあり、「社会人と知り合って話したい」という気持ちが強かったのだ。

 

※連絡先の交換→食事やお茶→勧誘、というのがお得意パターンらしい。

 

ラインで何度かやり取りをした後、一緒に夕飯を食べることになった。

 

 

当日

池袋で待ち合わせ、約束の場所に到着すると、彼から電話がかかってきた。

 

ノッポ

「もう到着しました?わかりました、すぐ向かいますね。あと急で悪いんですけど、今日たまたま先輩に夕飯に誘われたんです。今先輩もいるんですけど、3人で食事でも大丈夫ですか。」

私は特に気にすることもなく承諾し、ノッポと、その先輩と合流した。

 

先輩

「いやー急に来てしまってすいません、ノッポと話してて、知り合いと夕飯に行くって聞いて面白そうだなと思ってついてきちゃいました。」

先輩には初めて会ったのだが、「明るくて良い上司」のように思えた。

 

先輩

「まだどこで食べるか決めてないんですよね。そうだ、池袋から2駅のところにおいしいハンバーグやさんがあって、僕そこめっちゃ好きなんですよ。よければそこに行きませんか。」

というわけで、ハンバーグを食べに行くことになった。

 

※宗教勧誘は「2人1組」で行うことが多いらしい。特に、「集合してみると、見知らぬ人も一緒についてくることになった」場合は宗教勧誘である可能性が高いので注意が必要である。

また、「自分たちで有利な場所を指定する」というのもポイントである。私の様に、知らない店にのこのこついていくというのは非常に危険である。できれば人の多い大衆店で食事をするのが安全だと思う。

 

 

飲食店にて

初めのうちは、普通に食事を楽しんだ。

漫画のこと、大学のこと、仕事のこと、恋愛のこと、旅行のこと、会話は非常に楽しかった。

特に、仕事のリアルな話を聞けたことは嬉しかった。

 

食事も終わり、そろそろ帰ろうかなと思った時のことだ。

 

ノッポ

「ところで、人生なんか辛いなとか、しんどいなってことあります。」

その瞬間、空気が少し変わったように感じた。

 

「うーん、特にないですね。毎日楽しいですよ。ノッポさんはあるんですか?」

ノッポ

「仕事とか私生活とか、毎日しんどいなって思います。でも、”あること”をすると気持ちが楽になるんです。知りたくないですか?」

「(ランニングとかかな。)へー、何するんですか。」

ノッポ

「”ゴンギョー”です。」

”ゴンギョー”?なんだそれ、聞いたことないぞ。

 

先輩

「勤行って知らないですか。何妙法蓮華経ってありますよね。要は、毎朝お経を唱えるんです。」

この瞬間、宗教勧誘であることに気が付いた。

それまで全く疑いを持っていなかった自分に怒りが沸き、同時に「ああ、そのために話しかけてきたんだ。今までの会話も全部、私を勧誘するためだったのか」とショックを受けた。

 

「すいません、宗教興味ないんで。」

ノッポ

「勤行すると、気持ちがほんと楽になって、人生うまくいくんです。」

「いや、そういうの信じていませんので。」

先輩

「私たち〇〇会って言うんです。新聞あるので読みませんか。」

「いらないです。あの、失礼してもいいですか。」

ノッポ

「私元々全然仕事うまくいかなくて、先輩に誘われたんです。勤行したらほんとに人生変わって。辛いなってことないですか。」

「さっきも言いましたけどないです。」

ノッポ

「そうですよね、辛いとき、勤行すると救われますよ。」

全く会話にならなかった。

先ほどまで楽しく食事をしていたのだが、彼らに宗教勧誘のスイッチが入った途端、会話にならなくなった。

 

全く理解できない相手の言葉、熱心に宗教を進めてくる姿勢、何かに取りつかれたかのようなよどんだ目、それらすべてが怖かった。

 

正面にクレイジーな男性2人が座って自分に何やら話しかけてくる。

宗教勧誘らしいのだが、断っても、自分たちの宗教がいかに素晴らしいかをまくし立ててくる。

私の言葉は届かず、全く会話にならない。

私も男性だが、もしかしたら彼らがいきなり憤慨して暴力を振るってくるかもしれない。

 

「すいません、ほんとに興味ないです。料金払うので、もう帰りますね。」

”何か得体のしれないもの”への恐怖が増し、身の危険も感じた私は、食事代をテーブルに置き逃げるように店を出た。

テーブルには2000円置いた、食事代は1500円だった。

 

後方から何か話しかけてくるのが聞こえたが、内容は聞き取れなかった。

 

体験談終わり。

3年前ということもあり、あまり細部は覚えていません。

食事の最中いきなり雰囲気が変わったこと、それが怖かったことは鮮明に覚えています。

 

以下は宗教についての考察です。

 

 

考察

 

自分が良ければいいんじゃないの?

そもそもだが、「宗教勧誘」はなぜ存在するのか。

「宗教」とは、「個人が幸せになるもの」ではないのか。

 

日本では「宗教の自由」が認められている。

彼らは彼らの宗教を信仰し、私は信仰していない(一応浄土真宗ではあるが)。

それでいいではないか。

 

なぜ「勧誘」してくるのか。

それはただの「おせっかい」だ。

 

 

勧誘する理由は何だろう

さて、彼らが勧誘するのはなぜであろう。

 

もしかしたら、会員を1人増やすごとに金銭的な援助が与えられるのだろうか。

金銭ではなくとも、「役職」の様なものが上がるのだろうか。

はたまた、彼らの信仰する宗教それ自体が、その宗教を広めることを是とするのだろうか。

そしてそれを広めることが、「勧誘された人のためになる」と本気で信じているのだろうか。

 

いくつか理由は考えられるが、なぜ彼らが宗教勧誘してくるのかその本当の理由はわからない。

 

 

自分たちが絶対に正しい

熱心な信者は、こう考えているのではないだろうか。

つまり、「自分たちの信仰するモノこそが正しく、他は全て悪である」と。

結構である。

 

私自身、物事は「”善”と”悪”」、「”白”と”黒”」で分けられると考えている。

「この世には善も悪もない、グレーだけだ。」なんていうつもりはない。

「自分たちの信仰こそが正しい」と思うことそれ自体は全く問題ではない

 

しかしである。

次に述べる事柄は、許すことができない。

 

 

強制することは善ではない

私が許せないのは、「ある信仰を(暴力またはそれに準ずる行為によって)他人に強制させる」行為だ。

 

文化庁の『宗教年間(28年度)』によると、細かい宗派を合わせると国内だけで181,246法人ある。

(参考、文化庁ホームページ:http://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/hakusho_nenjihokokusho/shukyo_nenkan/

世界にまで拡大すれば、それを数え上げることは不可能だろう。

そして、そのそれぞれが自分たちの考えを持っている。

そこまではいい。

 

とある国の宗教は、「自分たちの教えが絶対であり、それを広めることが善である」と説く。

そのためならば、「自分たちの宗教を信仰しない者の命を奪ってもよい」、さらに、「それがその者を救うことにさえなる」と本気で考えている。

これこそが「テロ行為」である。

それは、絶対に許してはいけない。

 

 

まとめ

 

どんな宗教を信仰するのも個人の自由。

でも、それを他人に強制することはダメ。

 

 

あとがき

 

私が宗教に勧誘された経験だが、もともとブログで書くつもりはなかった。

先日池袋の公園の喫煙所で宗教勧誘を目撃し、それがこの記事を書くきっかけになった。

今日もどこかで、もしかしたらとても身近なところで、宗教勧誘は行われているのだろう。

 

最後は宗教勧誘からだいぶ話が飛んでしまったような気がする。

まあ、書きたいことはだいたい書けたと思う。

 

 

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