【将棋入門】詰将棋の考え方

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入門講座

 

はじめに

 

藤井総太四段の活躍もあり、最近将棋がブームのようだ。

職場で将棋を始めたいと相談されることも増え、一将棋ファンとして非常に喜ばしい。

 

さて、彼らの話を聞いていると、「駒の動きは覚えたが、次に何をすればいいかわからない」そうだ。

そんな時私は「1手詰め」をお勧めしている。

駒の動きを再確認すると同時に、駒の「特性」を知ることができる。

そして何よりもうれしいのが、将棋で勝つために必要な「詰ます」力を伸ばしてくれることだ。

 

ところが、初心者にとっては1手詰めがなかなかの難敵らしい。

「5分考えてもわからない」状況が少なくないそうだ。

 

この記事は、そのような方を対象にした「1手詰め講座」だ。

 

「なぜ分からないのか」という疑問を、図を多く用い、できうる限り優しく解きほぐしていく。

この記事を読めば、あなたも1手詰めを解くことができるはずだ。

 

 

詰将棋とは

 

「将棋は相手の王様を詰ますゲームである」

というのは多くの方がご存じだろう。

上の文の「詰ます」というところが詰将棋である。

もっとかみ砕くと、「自分の周りを8マス動ける王様が、そのどこに動いても取られてしまう状態」を作り出すことである。

そして1手詰めは、その中でも最も基本となるものだ。

 

1手詰めを解くときには、2つの順序がある。

①合法手を探す

②相手の王様が詰んでいることを確認する

 

詰将棋における①の合法手とは、「王手である」という意味だ。

初心者の場合、「詰将棋なのに王手をしていない」ことが少なからずある。

これは、「駒の動きを正確に覚えていない」ことに起因する。

 

大切なのは②である。

ある状態が「詰んでいる」としっかりと理解することができれば、1手詰めはほとんど解けたといっても過言ではない。

初心者にとって詰将棋とは「解く」ものではなく、「解答図の局面において相手の王様が詰んでいると確認する」ことである。

 

それが理解できればあなたの「読み」の力は鍛えられ、自然と詰将棋が解けるようになるだろう。

 

文字だけではつまらないと思うので、さっそく具体的に問題を解いていこう。

 

※以下、棋譜を算用数字で表す。

「32金」であれば、右から3升目、上から2升目に金を打つ(もしくは移動する)という意味である。

また、スライドさせると答え(もしくは誤答)が表示されるようになっている。

 

詰みの基本:頭金

 

 

詰将棋の順序を確認すると

①合法手を探す

②相手の王様が詰んでいることを確認する

であった。

初期図で合法手は

62金(42金)、61金(41金)、52金の3種類しかない。

順に確認していこう。

 

まず62金だが、これには41玉と逃げられる(スライド参照)。

 

次に61金だが、これは取られても、41に逃げられてもダメである。

 

最後に52金。

これが正解である。

52金と打った局面で、王様は逃げることができない。

「玉がどこに動いても、その玉を取ることができる」のを確認してほしい。

 

この様に考えていくと、「1手詰め」といっても読む手数はかなり多いのだ。

「52金という正解を示せたか」ではなく、「52金と打った局面がなぜ詰みなのか」ということを理解できるようになってほしい。

それを理解することが1手詰めの本当の勉強法であり、「手を読む」ということだ。

 

さて、頭金の類似問題を解いてみよう。

今度の盤面には「銀」がある。

「銀は横には動けない」ことを理解したうえで考えてみてほしい。

 

52銀右(左)不成だと、62玉と逃げられてしまう(スライド参照)。

 

よって、正解は52銀右成である。

 

基本的な頭金は覚えたと思うので、次から各駒の特性を見ていこう。

 

以下、特に断りがない限り問題の正答のみをスライドに表示する(誤答を作るのがめんどくさかった)。

繰り返すが、「正解手を示すことではなく、その局面が詰みであると理解する」のが1手詰めの勉強だと認識したうえで読み進めてほしい。

よって、たとえ正解であっても今一度その局面を眺め、「王様がどこに動いても取り返すことができる」のを確認することを強くお勧めする。

 

 

駒の特性を活かす

 

銀は金と異なり横に動くことができない。

しかし、「斜め下」に動けるという特徴がある。

 

 

桂馬

将棋の駒で最もトリッキーな動きをするのが桂馬である。

その特徴を活かした詰みは実践でも多くあらわれる。

 

 

香車

香車は前方に真っすぐ進む。

「玉が横に動けない」場合、香車が活躍する。

 

 

飛車

縦横自由に動き、王様を除いて最も価値が高い。

特に詰みの局面では、飛車と金が活躍することが多い。

 

 

斜めに自由に動ける。

私の一番好きな駒。

 

 

応用編

 

各駒の特性を知ったところで、少し難易度を挙げた1手詰めを5問出題する。

これが解ければ、詰将棋の基礎体力は十分ついたといえるだろう。

もし解けなかったとしても、解答図を見て、「それが詰みである」ことをしっかりと理解できれば十分だ。

 

1問目

 

 

2問目

 

 

3問目

 

 

4問目

(以下スクロールで誤答の解説)

 

 

 

15銀だと横に逃げられてしまう。

 

 

5問目

 

 

 

図のように合い駒ができない形を「合利かず」という。

また、飛車が成る場所は1か所しかない。

ここ以外だと、根元の角を取られてしまう。

 

以上1手詰め講座。

この記事から少しでも得るものがあったなら嬉しい。

 

 

 

あとがき

 

藤井フィーバーの波に乗ろうとこの記事を書いた。

「解答を知ってからが勉強」というのは、自分なりにいい視点だったと思う。

また、長手数の詰将棋であっても瞬時に、考えることなく回答を導き出してしまうプロの先生方には、感嘆するほかない。

 

これから少しずつ将棋入門の記事を書いていこうと思う。

もし何か希望のテーマがある方は、コメントかメールにて知らせてくれると嬉しい。

 

この記事を書くのに使ったツール

『Kifu for windows』

http://kakinoki.o.oo7.jp/

『局面図作成』

http://home.att.ne.jp/lemon/ogi/SituationFigure.html

 

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